GOTH 僕の章

GOTH 僕の章 (角川文庫) 角川書店 角川文庫 476円 (+tax)

この世には殺す人間と殺される人間がいる。自分は前者だ――そう自覚する少年、「僕」。
殺人鬼の足跡を辿り、その心に想像をめぐらせる<GOTH>の本性を隠し、教室に潜んでいた「僕」だったが、ある時級友の森野夜に見抜かれる。
「その笑顔の作り方を私にも教えてくれない?」という言葉で。人形のような夜の貌と傷跡の刻まれた手首が「僕」の中の何かを呼び覚ます。彼女の秘密に忍び寄った彼が目撃するのは……。
圧倒的存在感を放ちつつ如何なるジャンルにも着地しない乙一の跳躍点ともいうべき一作。
「僕」に焦点した三篇を収録。(カバー裏より)



箇条感想

  • 多重人格探偵サイコ」シリーズに似た猟奇系ミステリ。
  • でも大塚英志に比べると数倍マシ。
  • 乙一の小説は初読み。でも本作はコミック*1の方である程度のあらすじは知ってた。
  • 漫画を読んだときの感想は「ジュベナイルのダークヒーローもの」。今回の感想も同じ。
  • と思ったら作者があとがきに書いてました。「『GOTH』はもともとライトノベルというジャンルで発表された小説です。」夜の章p189
  • 不勉強ですね。