2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

 QED 百人一首の呪

講談社 講談社文庫 762円 (+tax) 百人一首カルタのコレクターとして有名な、会社社長・真榊大陸が自宅で惨殺された。一枚の札を握りしめて……。関係者は皆アリバイがあり、事件は一見、不可能犯罪かと思われた。だが、博覧強記の薬剤師・桑原崇が百人一首に…

 陰陽師 竜笛ノ巻

文藝春秋 文春文庫 476円 (+tax) とある晩、安倍晴明の師・賀茂忠行の息子保憲が訪れ、晴明に厄介な一件を頼み込んだ。それは――。藤原為成が一条六角堂で妙な首に憑かれてしまい、命も危ういので助けてやってくれぬか、というものであった。源博雅とともに…

 花の下にて春死なむ

講談社 講談社文庫 533円 (+tax) 年老いた俳人・片岡草魚が、自分の部屋でひっそりと死んだ。その窓辺に咲いた季節はずれの桜が、さらなる事件の真相を語る表題作をはじめ、気の利いたビアバー「香菜里屋」のマスター・工藤が、謎と人生の悲哀を解き明かす…

 バッテリー III

角川書店 角川文庫 514円 (+tax) 「巧。おまえにだけは、絶対負けん。おれが、おまえにとってたったひとりの最高のキャッチャーだって心底わからせてやる」三年部員が引き起こした事件によって活動停止になっていた野球部。その処分明け、レギュラー対一年…

 ねこのばば

新潮社 1300円 (+tax) えっ!? あの若旦那がグレちゃった?犬神や白沢、屏風のぞきに鳴家など、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる日本橋大店の若旦那・一太郎に持ち込まれるは、お江戸を騒がす難事件の数々――ドキドキ、しんみ…

 バッテリー II

角川書店 角川文庫 552円 (+tax) 「育ててもらわなくてもいい。誰の力を借りなくても、おれは最高のピッチャーになる。信じているのは自分の力だ――」 中学生になり野球部に入部した巧と豪。二人を待っていたのは監督の徹底管理の下、流れ作業のように部活を…

 ぬしさまへ

新潮社 1300円 (+tax) 日本橋大店の若だんな・一太郎は、めっぽう身体が弱く、くしゃみひとつとしただけで布団にくるみ込まれてしまう始末で、放蕩なんてことは、夢のまた夢。 そんな若だんなの身の回りを守っているのは、犬神・白沢・屏風のぞきといった摩…

 しゃばけ

新潮社 新潮文庫 514円 (+tax) 江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。若だんなの周囲は…

 となり町戦争

集英社 1400円 (+tax) 五木寛之氏「卓抜な批評性か、無意識の天才か。いずれにせよ桁外れの白昼夢だ」 井上ひさし氏「このすばらしさを伝えるのは百万言費やしても不可能」 川本三郎氏「一気に読ませる面白さがあり、同時に深く考えさせられる真摯さがある…

 掌の中の小鳥

東京創元社 創元推理文庫 540円 (+tax) たぶん僕は変わったのだ。四年前にはとても出来なかったことが、今の僕には出来る。――本書全体のプロローグといえる第一話「掌の中の小鳥」で真っ赤なワンピースの天使に出逢った主人公は、一緒に退屈なパーティを抜…

 バッテリー

角川書店 角川文庫 514円 (+tax) 「そうだ、本気になれよ。本気で向かってこい。――関係ないこと全部捨てて、おれの球だけを見ろよ」 中学入学を目前に控えた春休み、岡山県境の地方都市、新田に引っ越してきた原田巧。天才ピッチャーとしての才能に絶大な自…

 ななつのこ

東京創元社 創元推理文庫 546円 (税込) 表紙に惹かれて手にした『ななつのこ』にぞっこん惚れ込んだ駒子は、ファンレターを書こうと思い立つ。わが町のトピック「スイカジュース事件」をそこはかとなく綴ったところ、意外にも作家本人から返事が。しかも、例…