2004-01-01から1年間の記事一覧

 騎士の系譜 フェンネル大陸偽王伝

講談社 講談社ノベルス 780円(+tax) 愛する兄の裏切り、投獄、国外追放――悲しい過去を持つ13歳の王女・フェンベルクはソルド王国にたどり着き、騎士見習いの少年・ロカと出会った。親友になった二人はある日、国立図書館へ。だがそこで国を揺るがすある計…

 fの魔弾

光文社 Kappa novels 895円(+tax) 信じるもの、守るべきもののために何ができるか。友(friend)、信頼(faith)、そして隠された真実(fact)――。 浜坂憲也は二体の銃殺死体と共に、マンションの一室で発見された。ドアも窓も完璧に施錠され、誰かが出入りした形…

 藍の悲劇

祥伝社 ノン・ノベル 838円(+tax) 探偵霞田志郎が見合い!?――天才的推理で知られる“男爵”こと桐原が美貌の藍染作家・志賀織香を霞田に紹介した。その矢先、彼女の師に当たる東藤が工房で毒殺。死体はなぜか頭部を藍甕に突っ込んでいた。霞田は事件解決に挑む…

 からくりからくさ

新潮社 新潮文庫 590円(+tax) 祖母が遺した古い家に女が四人、私たちは共同生活を始めた。糸を染め、機を織り、庭に生い茂る草が食卓にのる。静かな、けれどたしかな実感に満ちて重ねられてゆく日々。やさしく硬質な結界。だれかが孕む葛藤も、どこかでつな…

 西の魔女が死んだ

新潮社 新潮文庫 400円(+tax) 中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受…

 盤上の敵

講談社 講談社文庫 591円(+tax) 我が家に猟銃を持った殺人犯が立てこもり、妻・友貴子が人質にされた。警察とワイドショーのカメラに包囲され、「公然の密室」と化したマイホーム!末永純一は妻を無事に救出するため、警察を出し抜き犯人と交渉を始める。は…

 水の迷宮

光文社 カッパノベルス 848円(+tax) 夢を実現に導くために。事件のなぞを解く鍵は、三年前に片山が見た夢。 三年前、不慮の死を遂げた片山の命日に事件は起きた。首都圏の人気スポット・羽田国際環境水族館に届いた一通のメール。そして、展示生物を狙った…

 春になったら莓を摘みに

集英社 1300円(+tax) 著者が学生時代をすごした英国の下宿。かつてそこには、児童文学者ベティ・モーガン・ボーエンこと女主人ウェスト夫人とさまざまな人種や考え方の住人たちとの、騒動だらけでとびきり素敵な日々があった……。婦人の「理解はできないが受…

 小説工房12カ月

集英社 1700円(+tax) 松本清張、向田邦子、知的刺激に満ちた独自の作家論・文学論、初めて明かす第二の故郷・新潟の少年時代の秘話、混迷深める文明への鋭い批評と生き方の提言…… 目からウロコ、の文章を読めば、小説の名手が日々発想し、構想を練り、執筆…

9月21日から10月22日までに読んだ本、10冊をまとめてUP。 今回も北村薫が多いなぁ・・・10冊中5冊だし。 去年の森博嗣みたいだ(笑) 相変わらず感想はナシの方向で。・・・眠いし

 左手をつないで ドルチェ・ヴィスタ

講談社 講談社ノベルス 720円(+tax) 31人だけが生きる世界の謎に迫る第1弾『それでも君が』。金寛、芦柑、竹流、ジャファ……彼らに起きた世にも残酷で温かな物語を描く第2弾『お伽話のように』。そして完結編『左手をつないで』。シリーズ全10話の短篇が最後…

 麝香姫の恋文

講談社 講談社ノベルス 800円(+tax) 幻の青い薔薇の育種に成功したという富豪、神宮寺啓介の元に、真に美しいものだけを狙う盗賊、「麝香姫」からの予告状、通称「麝香姫の恋文」が舞い込む。厳重な警備態勢のなか、届けられたのは第二の「恋文」!麝香姫が…

 覆面作家の夢の家

角川書店 角川文庫 457円(+tax) 12分の1のドールハウスで行われた小さな殺人。そこに秘められたメッセージの意味とは!?天国的美貌を持つミステリー界の人気作家「覆面作家」こと新妻千秋さんが、若手編集者、岡部良介とともに、残された言葉の謎に挑む表題…

 覆面作家の愛の歌

角川書店 角川文庫 514円(+tax) ペンネームは覆面作家――本名・新妻千秋。天国的美貌でミステリー界にデビューした新人作家の正体は、大富豪の御令嬢。しかも彼女は現実に起こる事件の謎までも鮮やかに解き明かす、もう一つの顔を持っていた!春のお菓子、梅…

 覆面作家は二人いる

角川書店 角川文庫 480円(+tax) 姓は「覆面」、名は「作家」――本名・新妻千秋。天国的な美貌を持つ弱冠19歳の新人がミステリ界にデビューした。しかも、その正体は大富豪の御令嬢……ところが千秋さんには誰もが驚く、もう一つの顔があったのだ!?『推理世界』…

 ミステリは万華鏡

集英社 集英社文庫 514円(+tax) 「謎」に出会うと解いてみたくなる。解かずにはいられない。解けるまでやめられない!――そんな宿命的な性を持つ「男の中の男」北村薫が、ミステリの名作から、詩や絵画、テレビで耳にしたエピソード、食膳に供される魚のホネ…

 冬のオペラ

角川書店 角川文庫 552円(+tax) 勤め先の二階にある「名探偵・巫弓彦」の事務所。わたし、姫宮あゆみが見かける巫は、ビア・ガーデンのボーイをしながら、コンビニエンス・ストアで働き、新聞配達をしていた。名探偵といえども、事件がないときには働かなけ…

 狩野俊介の記念日

徳間書店 TOKUMA NOVELS 819円(+tax) ――イブの夜 九時 思い出の場所で待つ 尭子――老人の元に届いた電報は、五年前に死んだはずの妻からのものだった。誰がそんなことをしたのか。単なる嫌がらせとも思えない。しかも彼には文面が告げる思い出の場所について…

 名前の日本史

文藝春秋 文春新書 660円(+tax)

 兎の秘密 昔むかしミステリー

講談社 講談社文庫 533円(+tax) 「かちかち山」の兎と狸の「妖しい関係」があぶりだす殺人事件の真相。「浦島太郎」が乗った亀は、タイムマシンだった?「花咲爺」で本当の悪者は誰だったのか?サルカニ合戦を恐れ、さる年の男を拒絶する蟹座の女。一寸法師…

監修 落語で読み解く「お江戸」の事情

青春出版社 プレイブックスインテリジェンス 700円(+tax) 「九つ」ってのは、何どきだい?江戸の経済、吉原の遊び、長屋の暮らしを、熊さん、八つぁんがご案内。(カバー表紙より)

お盆以降に読んだ本、10冊をまとめてUP。 そんなわけで8月中の読了日は結構いい加減。つーか、適当。 感想は・・・書きたいケド、時間がぁぁぁぁ

ターン

新潮社 新潮文庫 590円(+tax) 真希は29歳の版画家。夏の午後、ダンプと衝突する。気がつくと、自宅の座椅子でまどろみから目覚める自分がいた。3時15分。いつも通りの家、いつも通りの外。が、この世界には真希一人のほか誰もいなかった。そしてどんな一日…

スキップ

新潮社 新潮文庫 743円(+tax) 昭和40年代の初め。わたし一ノ瀬真理子は17歳、千葉の海近くの女子高二年。それは九月、大雨で運動会の後半が中止になった夕方、わたしは家の八畳間で一人、レコードをかけ目を閉じた>>目覚めたのは桜木真理子42歳。夫と17歳…

超・殺人事件―推理作家の苦悩―

新潮社 新潮文庫 480円(+tax) 新刊小説の書評に悩む書評家のもとに届けられた、奇妙な機械「ショヒョックス」。どんな小説に対してもたちどころに書評を作成するこの機械が、推理小説界を一変させる――。発表時、現実の出版界を震撼させた「超読書機械殺人事…

怪しい日本語研究室

新潮社 新潮文庫 400円(+tax) 【実例1】ナイアガラで日本人観光客と日本語で喋ったら、別れ際に「変な外人!」カナダですよ、あそこ。 【実例2】コラムが、「外から見た日本」欄に載った。自宅は東京の府中で、合わせて11年の日本暮らしのあと……。 【実例3】…

朝霧

東京創元社 創元推理文庫 560円(+tax) ご存じ「円紫師匠と私」シリーズ第五作。大学を卒業し、出版社に就職した「私」は、俳句(「山眠る」)、リドル・ストーリー(「走りくるもの」)、暗号(「朝霧」)などに秘められた謎に直面する。名探偵円紫師匠は鮮やかに…

六の宮の姫君

東京創元社 創元推理文庫 480円(+tax) 『空飛ぶ馬』『夜の蝉』『秋の花』に続く〔円紫師匠と私〕シリーズの第四作『六の宮の姫君』は、わが国には稀な書誌学ミステリーをいっていい。これはなんと、芥川龍之介の短篇『六の宮の姫君』が書かれた意図をめぐっ…

秋の花

東京創元社 創元推理文庫 480円(+tax) 絵に描いたような幼なじみの真理子と利恵を苛酷な運命が待ち受けていた。ひとりが召され、ひとりは抜け殻と化したように憔悴の度を加えていく。文化祭準備中の事故と処理された女子高生の墜落死――親友を喪った傷心の利…

夜の蝉

東京創元社 創元推理文庫 480円(+tax) 呼吸するように本を読む主人公の「私」を取り巻く女性達――ふたりの友人、姉――を核に、ふと顔を覗かせた不可思議なことどもの内面にたゆたう論理性をすくいとって見せてくれる錦繍の三編。色鮮やかに紡ぎ出された人間模…