2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

 狐罠

講談社 講談社文庫 2000年5月刊 511p 743円(+tax) 店舗を持たず、自分の鑑定眼だけを頼りに骨董を商う「旗師」宇佐見陶子。彼女が同業の橘董堂から仕入れた唐様切子紺碧碗は、贋作だった。プロを騙す「目利き殺し」に陶子も意趣返しの罠を仕掛けようとするが…

 失われた町

集英社 2006年11月刊 428p 1,600円(+tax) 30年に一度起こる町の「消滅」。忽然と消える住民たち。そんな理不尽な世界を生きる人々の悲しみ、そして希望とは――。 (帯より) 収録作品 ・本編 箇条感想 - 読了は2007年10月21日

 田舎の刑事の趣味とお仕事

東京創元社 2007年8月刊 236p 1,500円(+tax) 彼の名は黒川鈴木。姓名どちらも姓に見えるという点で、まあ珍名の部類に入る。職業は警察官。階級は巡査部長。既婚で子供はない。酒もタバコもやらない。ギャンブルなど論外。ふだんはヒマでも、事件が起これば…

 つくもがみ貸します

角川書店 2007年9月刊 255p 1,400円(+tax) お江戸の片隅、お紅と清次の姉弟二人で切り盛りする、小さなお店「出雲屋」。 鍋、釜、布団にふんどしまで、何でも貸し出す出雲屋ですが、よそにはないような、ちょっと妙な品も混じっているようで……。 彼らは、生…