2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

 家出艦長の里帰り ARIEL番外編 2

朝日ソノラマ ソノラマ文庫 2006年3月刊 251p 495円(+tax) 慣熟訓練を兼ねてソノート星系へと向かった新戦艦ルキフェラスは、第三惑星アルビオロンの錨泊空域に到着した。死んでも帰りたくなかった故郷が眼前にある。ほとんど喪神状態のハウザーは、ダイア…

 そろそろくる

集英社 2006年3月刊 135P ¥1200(+tax) 三十歳を過ぎたイラストレーターの私。仕事もちょっとうまくいかないが、「そろそろくる」ころ、むきかけのゆで玉子を流しに叩きつけたり、呼吸困難におちいりながら泣きじゃくったり、嗚咽しながら冷蔵庫を開けたり…

 ひょうたん

光文社 2005年11月刊 274P ¥1600(+tax) のんきな亭主と勝ち気な女房。 二人が営む古道具屋を舞台に、 当代きっての女流時代小説家が 情趣ゆたかに描く江戸に息づく 熱い人情と心意気。 (帯より) 箇条感想 個人的に今月のイチオシ。

 春になったら苺を摘みに

新潮社 新潮文庫 2006年3月刊 254P ¥400(+tax) 「理解はできないが、受け容れる」それがウェスト夫人の生き方だった。「私」が学生時代を過ごした英国の下宿には、女主人ウェスト夫人と、さまざまな人種や考え方の住人たちが暮らしていた。ウェスト夫人の…

 弥勒の月

光文社 2006年2月刊 292P ¥1600(+tax) 夜に振り向くな。 小間物問屋「遠野屋」の若おかみ・おりんの溺死体が見つかった。 安寧の世に満たされず、心に虚空を抱える若き同心・信次郎は、 妻の亡骸を前にした遠野屋主人・清之介の立ち振る舞いに違和感を覚え…

 虹の家のアリス

文芸春秋 文春文庫 2005年12月刊 327P ¥571(+tax) サラリーマンから探偵に転身した仁木順平と助手の美少女・安梨沙が営む小さな探偵事務所には今日も奇妙な事件が持ちこまれる。育児サークルに続く嫌がらせ。猫好き掲示板サイトに相次ぐ、飼猫が殺されたと…

 螺旋階段のアリス

文芸春秋 文春文庫 2003年11月刊 299P ¥476(+tax) 大企業のサラリーマンから憧れの私立探偵へ転身を果たした筈だったが――事務所で暇を持て余していた仁木順平の前に現れた美少女・安梨沙。……亡夫が自宅に隠した貸金庫の鍵を捜す主婦、自分が浮気をしていな…

 風牙天明 フェンネル大陸 偽王伝

講談社 講談社ノベルス 2006年1月刊 367P ¥1080(+tax) 他国を侵略、王を粛清するシスタス。 この大国に対抗する小国連合を作るべく大陸を駆けるフェン、ロカ、リノであったが、彼らにもシスタスは圧倒的な力で牙を剥く! だが希望失われしその時、大国に弓…

 九杯目には早すぎる 

双葉社 FUTABA NOVELS 2005年11月刊 282p \800(+tax) 【原材料】 小市民・お酒・音楽・色恋・殺意・悲運・落ち 休日に上司と遭遇、無理やりに酒を付き合わされていたら、上司にも自分にもまるで予期せぬ事態が――第26回小説推理新人賞受賞作『キリング・タイ…