草原の勇者 フェンネル大陸真勇伝

講談社 講談社ノベルス 2008年1月刊 265p 950円(+tax) 国王の悪政が人を石に変える呪いを呼び、民衆が死の恐怖にあえぐ国リムナンテス。旅の途中の少女フェンと、テオ、サチは誘拐されるが如く強制的に傭兵として雇われ、混乱した国を正す革命の戦いに身を…

 ブックストア・ウォーズ

新潮社 2007年10月刊 251p 1,400円(+tax) 27歳の亜紀は、大手出版社の編集者と結婚して幸せいっぱい、仕事も楽しくてたまらない。文芸書はもちろん、コミック、ライトノベル、ボーイズラブにも気を配り、売り場改革案や人気漫画家のサイン会など、ユニークな…

 小指の先の天使

早川書房 2006年3月刊 300p 660円(+tax) 恋人同士がたがいに触れ合えないとしたら、ふたりはそんな世界をあきらめるだろうか? あるいは仮想世界の動物園でキリンが鳩を食べたとしたら、それは、現実に住まう神の御業なのだろうか? あるいは、仮想世界で生…

 生きていてもいいかしら日記

毎日新聞社 2008年1月刊 206p 1400円(+tax) 『サンデー毎日』で大人気の連載エッセー! 40代、独身、親と同居。好きなもの、昼酒。「いいとこなし」のキミコが送る、超地味なのに、なぜか笑える日常。 (帯より) 収録作品 じいさんの説教/乳の立場がない/パ…

 温かな手

東京創元社 2007年12月刊 234p 1400円(+tax) 大学の研究室に勤める畑寛子の同居人・ギンちゃんは名探偵。サラリーマンの北西匠の同居人・ムーちゃんも名探偵。人間離れした二人は、彼らが遭遇した事件や騒動を、鮮やかに解き明かす! 一風変わった名探偵とそ…

 笑う招き猫

集英社 集英社文庫 2006年1月刊 288p 552円(+tax) 男と並んで愛誓うより、女と並んで笑いを取る、それが二人のしあわせなのだ! 駆け出しの漫才コンビ、『アカコとヒトミ』。超貧乏で彼氏なし、初ライブは全く受けずに大失敗。おまけにセクハラ野郎の先輩芸…

 夜叉桜

光文社 2007年9月刊 340p 1600円(+tax) 「生きるという、ただそれだけのことが何故にこうも不自由なのかと、思うことがございます」 江戸の町で、女郎が次々と殺されていく。誰が、何のために? 切れ者ゆえに世にいらだつ若き同心・信次郎は、被害者の一人が…

 こころげそう 男女九人お江戸の恋ものがたり

光文社 2008年1月刊 288p 1500円(+tax) 江戸・橋本町の下っ引き宇多が、恋しい思いを伝えられぬまま亡くしたはずの、於ふじが帰ってきた――――幽霊の身となって!!神田川でこときれた於ふじと千之助兄妹の死の真相を探るうちに、九人の幼なじみたちそれぞれの恋…

 バベル島

光文社 光文社文庫 2008年1月刊 288p 533円(+tax) イギリス・ウェールズ北西部。彼の地の伯爵は長年「バベルの塔」建設に取り憑かれていた。六十年の歳月をかけて完成した日、悪夢の惨劇が――(表題作)。残業の夜、男は急停止したエレベーターに閉じこめられて…

 複葉の馭者(バーンストーマー)

朝日新聞社 ソノラマノベルス 2007年10月刊 299p 1000円(+tax) 複葉の馭者、欧州の空を翔る 1920年、ロンドン。第一次世界大戦が終わって御用済みとなった複葉の軽戦闘機ソッピース・キャメルの払い下げを受け、ジョニーは空の運び屋家業を開始した。「…

 小娘オーバードライブ 1

朝日新聞社 2007年10月刊 401p 1000円(+tax) 地域密着型スーパーヒロイン、戸惑いながら誕生! 町内会の掲示板で「正義の味方募集」のポスターを目撃し、興味本位で選考会場である小石川研究所へ足を運んだ坂井美帆は、気がつけばあれよという間に最終候補に…

 晩夏に捧ぐ 成風堂書店メモ(出張編)

(ミステリ・フロンティア)" title="晩夏に捧ぐ (ミステリ・フロンティア)" class="asin"> 東京創元社 2006年9月刊 251p 1500円(+tax) 以前成風堂にいて、今は故里に帰り、地元の老舗書店に勤める元同僚の美保から、杏子のもとに一通の手紙が届いた。勤務先の…

 トラや

文藝春秋 2007年11月刊 196p 1333円(+tax) 冬の朝、死の淵に見入っていた私を引き戻したのは、足元にまとわりつく小さな生き物のぬくもりだった。 うつ病に苦しみ、老父の介護に疲れた私のもとへ現われた子猫。軒下で鳴いていた。トラや、ともに生き、生き延…

 チーム・バチスタの栄光(下)

宝島社 宝島社文庫 2007年11月刊 269p 476円(+tax) 東城大学医学部付属病院で発生した連続術中死の原因を探るため、スタッフに聞き取り調査を行なっていた万年講師の田口。行き詰まりかけた調査は、高階病院長の差配でやってきた厚生労働省の変人役人・白鳥…

 チーム・バチスタの栄光(上)

宝島社 宝島社文庫 2007年11月刊 237p 476円(+tax) 東城大学医学部付属病院の“チーム・バチスタ”は心臓移植の代替手術であるバチスタ手術専門の天才外科チーム。ところが原因不明の連続術中死が発生。高階病院長は万年講師で不定愁訴外来の田口医師に内部調…

 ハードボイルド・エッグ

双葉社 双葉文庫 2002年10月刊 396p 695円(+tax) フィリップ・マーロウに憧れ、マーロウのようにいつも他人より損をする道を選ぶことに決めた「私」と、ダイナマイト・ボディ(?)の秘書が巻き込まれた殺人事件。タフさと優しさを秘めたハードボイルド小説の傑…

 香菜里屋を知っていますか

講談社 2007年11月刊 194p 1600円(+tax) お客さまが持ち込む謎と、その解決。それが当店の裏メニューです。 マスターの工藤が作るちょっとした料理と、アルコール度数の異なる4種のビールが自慢のビア・バー香菜里屋が消えた……。 香月圭吾、飯島七緒、日浦映…

 残り一時間

これを書き始めた今現在、2007年の残りがちょうど一時間。 今年分の更新は終わりです。間に合った。 ……感想なんてしらない。 気が向いたら書くでしょ。 まあ、書かない可能性の方が大きいけど。 とりあえず、今年の総評を云うことで。 えーと、今年読んだの…

 カッサンドラの嘲笑

実業之日本社 JOY NOVELS 2007年11月刊 244p 819円(+tax) ネット上に探偵事務所を開いた涼子の許へ持ち込まれる依頼とは!? 独立した藤森涼子の許へ、身許調査の依頼が舞い込む。六十五歳になる姉の婚約者の素行を調べてほしい、というのだ。依頼主は自ら「…

 水妖日にご用心 薬師寺涼子の怪奇事件簿

祥伝社 NON NOVEL 2007年12月刊 216p 819円(+tax) 南アジア某国の王子様が来日した。ハンサムでスポーツマン、資産はじつに三兆ドル! 日本中の女性が大さわぎする中、マンガしか読まない外務大臣の頼みで、巨大テーマパークの貸し切り権を王子に譲った薬師…

 沙羅は和子の名を呼ぶ

集英社 集英社文庫 2002年9月刊 304p 552円(+tax) もしもあの時、別の選択をしていれば、全く違う人生を歩んでいたのだろうか……。平凡な会社員・元城一樹のふとした夢想が、すべての始まりだった。一人娘の和子の前に姿をあらわした不思議な少女沙羅。その名…

 タルト・タタンの夢

東京創元社 2007年10月刊 212p 1500円(+tax) カウンター七席、テーブル五つ。下町の片隅にある小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マルのシェフは、十年以上もフランスの田舎のオーベルジュやレストランを転々として修行してきたという変わり者。無…

 1950年のバックトス

新潮社 2007年8月刊 254p 1500円(+tax) 一瞬が永遠なら、永遠もまた一瞬。過ぎて返らぬ思い出も、私のうちに生きている。秘めた想いは、今も胸を熱くする。大切に抱えていた想いが、解き放たれるとき――男と女、友と友、親と子を、人と人を繋ぐ人生の一瞬。 …

 Rのつく月には気をつけよう

祥伝社 2007年9月刊 232p 1400円(+tax) 湯浅夏美と長江高明、熊井渚の3人は大学時代からの呑み仲間。毎回誰かが連れてくるゲストは、定番の飲み会にアクセントを付ける格好のネタ元だ。酔いもまわり口が軽くなったところで盛り上がるのはなんと言っても恋愛…

 異人街変化機関

富士見書房 2006年4月刊 301p 1700円(+tax) 開国間もない横浜の外国人居留地に渦巻く驚愕の陰謀。渾身の時代ホラー・サスペンス! 影にしては黒すぎる。黄昏時の残光と、外燈の光。淡い光のもとでできる影が、これほど濃いはずはないのだ。小三郎の目がそこ…

 この島でいちばん高いところ

祥伝社 祥伝社文庫 2000年11月刊 151p 381円(+tax) 「少し離れた小島に、遠浅のきれいな海岸があるからね」夏休みに二泊三日の海水浴に出かけた十七歳の少女五人。無人島に渡った彼女らは、砂浜の美しさに酔いしれるあまり帰りの船に乗り遅れ、その島で一晩…

 図書館革命

メディアワークス 2007年11月刊 333p 1,600円(+tax) 収録作品 ・本編 箇条感想 - 読了は2007年11月15日

 配達あかずきん 成風堂書店事件メモ

東京創元社 2006年5月刊 238p 1,500円(+tax) 「いいよんさんわん」――近所に住む老人に頼まれたという謎の探求書リスト。コミック『あさきゆめみし』を購入後、失踪した母の行方を探しに来た女性。配達したばかりの雑誌に挟まれていた盗撮写真……。駅ビル内の…

 …が、無くなる日

日本電気協会新聞部 2006年12月刊 395p 1,400円(+tax) 水飢饉の世界で米中巨大資本と戦う男、大停電の衝撃度と人間模様、名刺ナシ(定年後)のあなたに何が起こるか… 近未来小説の名手が描く、現実よりも現実らしい、もしや(If)のドラマ (帯より) 目次 ・は…

 狐罠

講談社 講談社文庫 2000年5月刊 511p 743円(+tax) 店舗を持たず、自分の鑑定眼だけを頼りに骨董を商う「旗師」宇佐見陶子。彼女が同業の橘董堂から仕入れた唐様切子紺碧碗は、贋作だった。プロを騙す「目利き殺し」に陶子も意趣返しの罠を仕掛けようとするが…