2004-08-01から1ヶ月間の記事一覧

怪しい日本語研究室

新潮社 新潮文庫 400円(+tax) 【実例1】ナイアガラで日本人観光客と日本語で喋ったら、別れ際に「変な外人!」カナダですよ、あそこ。 【実例2】コラムが、「外から見た日本」欄に載った。自宅は東京の府中で、合わせて11年の日本暮らしのあと……。 【実例3】…

朝霧

東京創元社 創元推理文庫 560円(+tax) ご存じ「円紫師匠と私」シリーズ第五作。大学を卒業し、出版社に就職した「私」は、俳句(「山眠る」)、リドル・ストーリー(「走りくるもの」)、暗号(「朝霧」)などに秘められた謎に直面する。名探偵円紫師匠は鮮やかに…

六の宮の姫君

東京創元社 創元推理文庫 480円(+tax) 『空飛ぶ馬』『夜の蝉』『秋の花』に続く〔円紫師匠と私〕シリーズの第四作『六の宮の姫君』は、わが国には稀な書誌学ミステリーをいっていい。これはなんと、芥川龍之介の短篇『六の宮の姫君』が書かれた意図をめぐっ…

秋の花

東京創元社 創元推理文庫 480円(+tax) 絵に描いたような幼なじみの真理子と利恵を苛酷な運命が待ち受けていた。ひとりが召され、ひとりは抜け殻と化したように憔悴の度を加えていく。文化祭準備中の事故と処理された女子高生の墜落死――親友を喪った傷心の利…

夜の蝉

東京創元社 創元推理文庫 480円(+tax) 呼吸するように本を読む主人公の「私」を取り巻く女性達――ふたりの友人、姉――を核に、ふと顔を覗かせた不可思議なことどもの内面にたゆたう論理性をすくいとって見せてくれる錦繍の三編。色鮮やかに紡ぎ出された人間模…

〔新装版〕記憶がウソをつく!

扶桑社 700円(+tax) 常識を揺さぶる達人・養老孟司vs新番組「報道ステーション」の顔・古館伊知郎 今もっとも話題の二人によるトーク・バトル! ええっ!脳って、そんなに いい加減なんですか? 記憶の不思議を解き明かす異色のコラボレーションが新装版で…

空飛ぶ馬

東京創元社 創元推理文庫 580円(+tax) 本格推理の謎解きの興味やその過程の論理のアクロバットの面白さと、人間ドラマである「小説」の醍醐味とは、基本的に相矛盾するものであり、共存が難しいというのは、しばしば指摘されるところである。しかし、この二…

宙 新宿少年探偵団

講談社 講談社ノベルス 800円(+tax) 壮助、美香、謙太郎、響子ら四人が生まれてきた理由とは?蘇芳、ジャン・ポールの正体とは?阿倍北斗の存在理由とは?新宿は、なぜ大怪樹に呑み込まれなければならなかったのか?そして、美香、壮助に生まれながらに与え…

グラスホッパー

角川書店 1500円(+tax) 「人は誰でも、死にたがっている」 「世界は絶望と悲惨に塗れている」 でも僕は戦おうと思うんだ。 君との記憶だけを武器にして――(帯より)

百器徒然袋―風

講談社 講談社ノベルス 1300円(+tax) 調査も捜査も推理もしない。ただ真相あるのみ!眉目秀麗、腕力最強、天下無敵の薔薇十字探偵・榎木津礼二郎が関わる事件は、必ず即解決するという。探偵を陥れようと、「下僕」の益田や本島らに仕掛けられた巧妙な罠。…

悪いうさぎ

文藝春秋 文春文庫 724円(+tax) 女探偵・葉村晶は、家で中の女子高生ミチルを連れ戻す仕事で怪我を負う。一ヶ月後、行方不明のミチルの友人・美和探しを依頼される。調査を進めると、他にも姿を消した少女がいた。彼女たちはどこに消えたのか?真相を追う晶…