2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

九つの殺人メルヘン

光文社 光文社文庫 619円(+tax) 彼女がワイングラスの日本酒を呷ると、確実なはずのアリバイが崩れ出す――!渋谷区にある日本酒バー。金曜日に現れる日本酒好きの女子大生・桜川東子が、常連の工藤と山内、そしてマスターの“厄年トリオ”と推理する九つの事件…

新潮社 1600円(+tax) お前は公子の影となりなさい――自由に生きようと決意する度に浮かびあがる母の面影。名家の長男として生まれながら、恋も将来も諦めた天才児・戒。しかし、掘建小屋に住み「舞舞い猿」と蔑まれて国中の嗤い者となったこの男が戦乱の半島…

シェルター

祥伝社 1400円(+tax) 人はなぜ、最も大切な人を一番傷つけてしまうのだろう? 心のシェルターを求めて出逢った恵みと少女いずみのミステリアスジャーニー 世界はわたしたちに優しくない? 「きっと、あなたの方が似合うわ。とてもきれいだもの」 彼女は、く…

レイニー・レイニー・ブルー

新潮社 カッパ・ノベルス 848円(+tax) カラーコンタクトを常用し、スポーツタイプの車椅子を操る細身の青年。鋭い眼光、怜悧な頭脳と毒を含んだ発言、なのにどこか頼りがいがあるその人柄――。青年の名は熊谷斗志八。人呼んで「車椅子の熊ん蜂」。周囲で起こ…

家守綺譚

新潮社 1400円(+tax) 庭・池・電燈付二階屋。 汽車駅・銭湯近接。 四季折々、草・花・鳥・獣・仔竜・小鬼・河童・人魚・竹精・桜鬼・聖母・亡友等々々 出没数多――。 それはついこのあいだ、ほんの百年少しまえの物語。 たとえばたとえば。サルスベリの木に…

チルドレン

講談社 1500円(+tax) こういう奇跡もあるんじゃないか? まっとうさの「力」は、まだ有効かもしれない。 信じること、優しいこと、怒ること。それが報いられた瞬間の輝き。 ばかばかしくて恰好よい、ファニーな「五つの奇跡」の物語。(カバー帯より)

孤狼と月フェンネル大陸 偽王伝

講談社 講談社ノベルス 780円(+tax) 大陸の東端に位置するストライフ王国。幼くして指揮官に就いたフェンベルクは、悪鬼(グール)を従える獣兵師団を率いて外敵を打ち払い、順調に戦果を上げていた。しかし不意に舞い込んだ凶報が、次第に彼女を奈落の底へと…

遠きに目ありて

東京創元社 創元推理文庫 720円(+tax) 成城署の捜査主任真名部警部は、とある縁である少年と知り合うことになった。岩井信一、年齢からいうと高校受験期ぐらいの少年である。彼は重度の脳性マヒだった。だが、親しくなるにつれて、この少年の予想外の聡明さ…