2004-01-01から1ヶ月間の記事一覧

密室の鍵貸します

光文社 カッパノベルズ 世の中に、こんなに禍々しい夜があるだろうか。こんな不運な男がいるだろうか─ その日、烏賊川市立大学映画学科の四年生・戸村流平は、二つの死への嫌疑をかけられた。大学の先輩である茂呂耕作と、元彼女の紺野由紀。流平は、由紀の…

オーデュポンの祈り

新潮社 新潮文庫 コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている"荻島"には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカ…

ST警視庁科学特捜班

講談社 講談社文庫 多様化する現代犯罪に対応するため新設された警視庁科学特捜班、略称ST。繰り返される猟奇事件、捜査陣は典型的な淫楽殺人と断定したが、STの青山は一人これに異を唱える。プロファイリングで浮かび上がった犯人像の矛盾、追い詰められた…

予知夢を見る猫

朝日ソノラマ ソノラマ文庫 ネット・バーに入り浸っているうちに、事件や事故の映像を見せて、観察力を問うというゲームに出合った。けっこうスリリングだし、当たればウェブクレジットがゲットできるので、すっかりはまってしまった。しかし、だんだんと、…

ST警視庁科学特捜班毒物殺人

講談社 講談社文庫 東京・新宿の公園で若い男の変死体が発見された。そしてまた不可解な変死事件が……。個性派揃いの警視庁科学特捜班の面々が動き出した。事件の背後には、宗教にも似た自己啓発セミナーの存在が浮かんできた。テレビ局の有名女子アナの身に…

ぼくのミステリな日常

東京創元社 創元推理文庫 建設コンサルタント会社で社内報を創刊するに際し、はしなくも編集長を拝命した若竹七海。仕事に嫌気がさしてきた矢先の異動に面食らいつつ、企画会議だ取材だと多忙な日々が始まる。娯楽面充実のためここはひとつ小説を――上層部の…

アヒルと鴨のコインロッカー

東京創元社 引っ越してきたアパートで、最初に出会ったのは黒猫、次が悪魔めいた長身の美青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ち掛けてきた。彼の標的は――たった一冊の広辞苑。僕は訪問販売の口車に乗せられ、危うく数十万…

名探偵は密航中

光文社 光文社文庫 昭和五年七月、豪華客船・箱根丸は横濱港を出港、倫敦へ向かった。出港早々、殺人事件の容疑者が乗船していることがわかり、大騒動に。その後も、男爵令嬢の逃亡騒ぎ、幽霊船の出現など、奇妙な事件ばかりが起こり……。じゃじゃ馬令嬢から…