2003-01-01から1年間の記事一覧

古書店アゼリアの死体

光文社 光文社文庫 勤め先は倒産、泊まったホテルは火事、怪しげな新興宗教には追いかけられ……。不幸のどん底にいた相沢真琴は、葉崎市の海岸で溺死体に出合ってしまう。運良く古書店アゼリアの店番にありついた真琴だが、そこにも新たな死体が!事件の陰に…

ヴィラ・マグノリアの殺人

光文社 光文社文庫 海に臨むヴィラ・マグノリア。その空き家になった一棟で、死体が発見された。ヴィラの住人は一癖ある人ばかりで、担当刑事達は聞き込み一つにてんてこ舞い。捜査に手間取るうちに、ヴィラの住人が殺される第二の事件が発生!二つの事件の…

死んでも治らない〜大道寺圭の事件簿〜

光文社 カッパノベルス 十七年間勤めた警察を辞めた大道寺圭は、最後に手がけた事件で出会った幼なじみの編集者・彦坂夏見の強引な勧めで、本を出版する事になった。タイトルは『死んでも治らない』。大道寺が出会ったとぼけた事件を書きつづったものだが、…

シクラメンと、見えない密室〜魔女の花便り〜

実業之日本社 Joy novels 扉をあけるとオジギソウが挨拶をしてくれる、花に彩られた喫茶店。美しくミステリアスな店主とその娘が、悩める客が持ち込む謎を鮮やかに解き明かす。遠隔殺人、見えない密室、同時に4つの場所に出現した男……驚くべき不可解な現象の…

ルーム

有楽出版社 Joy novels 姉の理美が死んだ。家族とは絶縁状態にあった姉が、妹の友美の住所を書いたメモを残して息を引きとったのだ。友美は後始末のために、姉のマンションを訪れた。姉はどんな生活をしていたのだろう。どんな人間関係があったのだろう。姉…

HERO

フジテレビ出版 扶桑社文庫 エリート検事ばかりの東京地検・城西支部に検事、久利生公平(木村拓哉)が赴任してきた。担当事務官に立候補したのは、雨宮舞子(松たか子)。通販マニア、ジーパンにスニーカー、小さな事件も徹底的にこだわる、その破天荒な行動に…

南方署強行犯係 狼の寓話

徳間書店 トクマノベルス 警察に入ってから、ずっと刑事になるのが夢だった。刑事課に配属が決まって小躍りするくらいうれしかったのに。會川圭司はドアを開けた途端に血の匂いにたじろいでしまった。それだけじゃない。犯行現場のバスルームで間違って、た…

十三妹

中央公論新社 中公文庫 本書にはあらすじが書いてないんだよねぇ・・・あーこりゃこりゃっと。 科挙合格を目指す安家の若旦那・安公子の第二夫人である阿玉鳳。彼女は十三妹として世間に知られた女傑でもあった。新婚早々、幾多の事件に巻き込まれる安家と安…

陽気な容疑者たち

東京創元社 創元推理文庫 桃谷村の大地主にして吉田鉄工所の経営者である吉田辰造が、金城鉄壁を誇るトーチカさながらの倉に入ったきり出てこない。売買契約が成立する日でもあるにも拘わらず、通話管に応答なく十数時間経過。やがて駐在警官が呼ばれ、本署…

4000年のアリバイ回廊

光文社 光文社文庫 室戸沖千メートルの深海で男の他殺体が発見された。被害者は、日本中が注目する縄文遺跡“高千穂ポンペイ”の発掘主任。発掘現場には当初、産廃処理施設の建設が予定されていたことから、その方面でのトラブルが殺人の動機と疑われるが……。…

黒蜘蛛島(ブラックスパイダー・アイランド)

光文社 カッパ・ノベルス カナダ・バンクーバーで日本人男女の変死体が発見された。とある理由で捜査をかってでたのが、魔女王・薬師寺涼子! 従臣(?)泉田準一郎警部補とともに、バンクーバーに乗り込んだ涼子は、捜査に非協力な総領事に、見る者も凍り付…

フランケンシュタインの方程式

早川書房 ハヤカワ文庫JA 名作SF短篇として知られる「冷たい方程式」を大胆にパロディ化した「フランケンシュタインの方程式」をはじめ、吸血鬼伝説に異常なまでのひねりを加えた「干し若」、選挙運動にまつわるヘンな都市伝説を目の当たりにする「泣き婆…

3000年の密室

光文社 光文社文庫 3000年前の殺人事件!?密室状態の洞窟で発見された縄文人男性のミイラは、背中に石斧を突きたてられ、右腕を切断されていた。―サイモンと命名された彼は、学界に新たな発見と論争をもたらすが……。今度はサイモンの発見者が行方をくらます事…

『陰陽師』読本〜平安の闇に、ようこそ〜

文芸春秋 文春文庫 人気シリーズ『陰陽師』の名コンビ、安倍晴明・源博雅誕生の秘密を著者自ら語り、映画『陰陽師』主演の野村萬斎が語る、平安の世と晴明の魅力。そして『陰陽師II』の第一稿原案と最終稿や、陰陽師シリーズに登場した、人物・作品詳解等を…

街でいちばんの探偵

光文社 カッパ・ノベルス 私立探偵・天白五郎は、二人の女性の依頼を立て続けに受け、トラブルに巻き込まれた。毬子と名のった女は、闇金融業者を彼におしつけて、行方をくらます。優花が取り戻してくれと頼んだ携帯電話を探してみれば、そこには死体が転が…

虹のつばさ

角川書店 角川ノベルス “バルト海の真珠”と呼ばれた楽園・メーアシャウム王国に戦火が忍び寄る。美しく勇敢な王女レティシア、パイロットを夢みる少年ティム、謎の風来坊ミッキィの三人が、王国の命運と自らの誇りを懸け、侵略者に挑む!!大空を舞台に、愛と…

リアル鬼ごっこ

文芸社 時は西暦3000年の未来世界。 そこに暮らす人々は王さまのもとに皆平和に暮らしていました。 ところがある日突然王さまは思いつきます。 「わしと同じ姓があるのは気にいらん!」と。 こうして始まる全国500万人の「佐藤」さんを根絶やしにする…

症例A

角川書店 角川文庫 批判になっちゃうけど、この↓あらすじって最低。実際の内容とは微妙に違うし、作品のおもしろさを殺す内容になってると思う。こんなあらすじなんて知らずに読んだ方が絶対面白い。 精神科医の榊は美貌の十七歳の少女・亜左美を患者として…

大誘拐

東京創元社 創元推理文庫 三度目の刑務所生活で、スリ師戸並健次は思案に暮れた。しのぎ稼業から足を洗い社会復帰を果たすには元手が要る、そのためには―早い話が誘拐、身代金しかない。雑居房で知り合った秋葉正義、三宅平太を仲間に、準備万端調えて現地入…

陰摩羅鬼の瑕

講談社 講談社ノベルス 白樺湖畔に聳える洋館「鳥の城」は、主の五度目の婚礼を控えていた。過去の花嫁は何者かの手によって悉く初夜に命を奪われているという。花嫁を守るように依頼された探偵・榎木津礼二郎は、小説家・関口巽と館を訪れる。ただ困惑する…

デスティニイ−大空の子−(上)(下)

、 早川書房 ハヤカワ文庫FT ラプソディ三部作の最終章。 三部作の最終章だってのに上巻646頁、下巻643頁の超大作。しかも二部の最後であんだけ盛り上げといて上巻を読み始めると何事もなかったかのように淡々と進んでいく。つうか、あまりの進展の遅さに…

親切がいっぱい

早川書房 ハヤカワ文庫JA 「戦闘妖精・雪風」シリーズ、「敵は海賊」シリーズで知られる神林長平の一風変わった作品(らしい) この作品はSFか?と訊かれれば、もちろんSFなのだけど、 じゃあ、サイエンスフィクションか?と訊かれると、なんとなく違…

蝉の羽

講談社 講談社ノベルス 薬屋探偵妖綺談の10作目。 ・・・相変わらずこのシリーズは内容とタイトルの関連性がわかんない 夏の終わり 新涼。 青芒。 蝉の羽、ひとひら。 盆東風。 宵闇。 夜の秋。 偽りと強がりと宴の始末。

追憶の猫

実業之日本 JOYNOVELS 探偵藤森涼子の事件簿の4作目。 4本の短編が収録。 淡々と静かに、それでいて一瞬たりとも滞ろうとはせずに時はすべてを押し流して行く。 一言で言うならそんな感じで、ホント淡々と物語が進みます。 まあ、その辺が魅力なんだけど。…

八妖伝

早川書店 ハヤカワ文庫FT 李高老師とその助手十牛の冒険譚3部作の3作目。 暇に任せてのイッキ読み。 のワリには体調が悪くてちっともアタマに入ってません。 なので面白いんだか面白くないんだか・・・はぁサッパリサッパリ 正直言って、このシリーズ、あ…

十字架クロスワードの殺人

詳伝社 ノンノベル 僕の好きなシリーズで今年の春先の新刊なんだけど漸く読めました(苦笑) 龍之介シリーズの4冊目で初の長編。 個人的なことを言わせて貰えば、おんなじ「天才」の出てくるミステリでも こないだまで読んでたS&Mシリーズよりは遙かに好感…

有限と微小のパン

講談社 講談社ノベルス コレにてS&Mシリーズも無事しゅうりょー。終了♪終了♪ やーや、長かった。 で、感想。 いやー、森博嗣って作家は屁理屈の天才だと思う。以上。 ・・・てか、イマイチ感情移入もできない作品でこれ以上おれに何を書けと 本質とか動機…

数奇にして模型

講談社 講談社ノベルス 今のところ、S&Mシリーズではいちばん面白いかも知んない。 今までcolorlessもしくはmonochromeだったのに 主要キャラ以外に喋らすことで背景に色が付いた感じ。

今はもうない

講談社 講談社文庫 S&Mシリーズの第8巻。 なんですが、これって・・・ 感想書こうとするとそのまんまネタバレやんか・・・ ええ、もちろん僕はものの見事に騙されました。

妖面伝説

小学館