小指の先の天使
早川書房
2006年3月刊 300p 660円(+tax)
恋人同士がたがいに触れ合えないとしたら、ふたりはそんな世界をあきらめるだろうか? あるいは仮想世界の動物園でキリンが鳩を食べたとしたら、それは、現実に住まう神の御業なのだろうか? あるいは、仮想世界で生涯を終えた者がいて、果たしてその魂はどこへ向かうのだろうか? 人間の意識と神についての思索が、現実と仮想のあいだを往還する――20年間の歳月を費やした、神林長平の原点にして到達点たる連作集。(カバーより)
収録作品
・抱いて熱く
・なんと清浄な街
・小指の先の天使
・猫の棲む所
・意識は蒸発する
・父の樹
解説/桜庭一樹
箇条感想
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- 読了は2008年03月02日