猫――クラフト・エヴィング商會プレゼンツ

猫―クラフト・エヴィング商会プレゼンツ 中央公論新社
2004年7月刊 188p 1,600円(+tax)

美しく しなやかでお上品 さうかと思うと 悪魔のやうに残忍。 飼えばきつと 面白いにちがひありません。 谷崎潤一郎「ねこ」より
 猫に魅せられた作家達の珠玉の随筆集。
 たったいまうろついていた野良猫と半世紀前の幻の猫が、時間すら飛び越えて平然とすれ違います。同じひとつの時間の中にいる、気まぐれで愛おしい猫に魅せられた十一人の思い出をお届けします。
(帯より)

 目次
 ・はじめに
 ・お軽はらきり           ……有馬頼義
 ・みつちゃん            ……猪熊弦一郎
 ・庭前               ……井伏鱒二
 ・「隅の隠居」の話 猫騒動     ……大佛次郎
 ・仔猫の太平洋横断         ……尾高京子
 ・猫に仕えるの記 猫族の紳士淑女  ……坂西志保
 ・小猫               ……瀧井孝作
 ・ねこ 猫――マイペット 客ぎらひ ……谷崎潤一郎
 ・小かげ 猫と母性愛        ……壺井榮
 ・猫 子猫             ……寺田寅彦
 ・どら猫観察記 猫の島       ……柳田國男
 ・忘れもの、探しもの        ……クラフト・エヴィング商會
 ・著者紹介



箇条感想

  • 猫に纏わるエッセイ集。
  • 面白かったりつまらなかったり。簡単だったり難解だったり。
  • ちなみに帯の「美しく……」で始まる文章は豹に対する評で、猫に対してのものでないあたりが……
  • 読了は2007年9月11日