神林長平

 小指の先の天使

早川書房 2006年3月刊 300p 660円(+tax) 恋人同士がたがいに触れ合えないとしたら、ふたりはそんな世界をあきらめるだろうか? あるいは仮想世界の動物園でキリンが鳩を食べたとしたら、それは、現実に住まう神の御業なのだろうか? あるいは、仮想世界で生…

 敵は海賊・正義の眼

早川書房 ハヤカワ文庫 2007年6月刊 306p 620円(+tax) タイタンの首都メカルーク。市警警部のネルバルと広域宇宙警察の実習生サティが現場で目撃したのは、八体の惨殺死体と「海賊を始末した」という犯行声明だった。いっぽう海賊課刑事のアプロとラテルは、…

天国にそっくりな星

早川書房 ハヤカワ文庫JA おれは坂北天界、私立探偵だ。太陽光が原因の奇病・日陰症のせいで、愛する玲美とともに、ここヴァルボスへと移住してきた。青空はきれいなのに、影ができない不思議な惑星だ。そんなある日、2件の捜索依頼が舞いこむ。ひとりはヴ…

親切がいっぱい

早川書房 ハヤカワ文庫JA 「戦闘妖精・雪風」シリーズ、「敵は海賊」シリーズで知られる神林長平の一風変わった作品(らしい) この作品はSFか?と訊かれれば、もちろんSFなのだけど、 じゃあ、サイエンスフィクションか?と訊かれると、なんとなく違…