陰摩羅鬼の瑕

陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス) 講談社 講談社ノベルス

白樺湖畔に聳える洋館「鳥の城」は、主の五度目の婚礼を控えていた。過去の花嫁は何者かの手によって悉く初夜に命を奪われているという。花嫁を守るように依頼された探偵・榎木津礼二郎は、小説家・関口巽と館を訪れる。ただ困惑する小説家をよそに、館の住人達の前で探偵は叫んだ。―おお、そこに人殺しがいる。 (カバー裏より)



相変わらず高価いなぁ。そして分厚い(笑)
僕の場合、読書は基本的に仕事の合間(昼休みとか顧客訪問の際の時間調整時)なので
本はセカンドバッグに入れておくことが多いんです。
ところがこの本を入れるとバッグがパンパンになってみっともないったら・・・


今回の犯人は、意図的とは思うけど、かなり早い段階で分かってしまうので、
今までみたいなおどろおどろしい印象が薄いような。
その分、なんつーのかな、いままでが濃霧の中をぼやけた影を頼りに読み進んでいくような感じだとすると、「瑕」は薄曇りながら対象の輪郭がハッキリみえるようなそんな感じがするので読み進めてて、得も言われぬような“不安”を感じることはなかったです。


登場人物はいつもどおり。
関口センセイはダメっぷりを(途中で男をあげるけどね)、
京極堂は饒舌&蘊蓄ぶりを、
木場刑事は一本気ぶりを、
そして榎木津探偵は、そのわがままぶりを
それぞれ発揮してくださいます。
つーかさ、榎木津サンの話し方って、・・・その語尾の「〜なのだ」はバカボンのパパのマネですか?じゃなかったら上福岡*1?(笑)

*1:知らない方のために:ENEOS ON THE WAY COMEDY道草