春になったら莓を摘みに

春になったら莓を摘みに 集英社 1300円(+tax)

 著者が学生時代をすごした英国の下宿。かつてそこには、児童文学者ベティ・モーガン・ボーエンこと女主人ウェスト夫人とさまざまな人種や考え方の住人たちとの、騒動だらけでとびきり素敵な日々があった……。婦人の「理解はできないが受け容れる」徹底した博愛精神と時代に左右されない手仕事や暮らしぶりは、生きるうえで大事なことを、そっと心に落としてくれる。(帯より)