一週間のしごと
東京創元社 ミステリ・フロンティア 20
2005年11月刊 331p 1800(+tax)
幼馴染の菜加には拾い癖があった。犬や猫、果てはアルマジロなど処理に困るものばかり拾ってくるのだ。いつも後始末は恭平の役目。恭平はいつも、「猪突猛進」という言葉を地でゆくかのような菜加の言動に振り回されてばかりいる。
そんな菜加がまたしても拾ってきたのは――人間の子供。渋谷の雑踏で置き去りにされたのを見て連れてきたのだというが、この行為がのちに恭平の友人・忍や菜加の弟・克己を巻き込んだ上、あんな結末を迎えるなどとは、このときの恭平には予想すらできなかった! 『せん‐さく』『転落』の著者が新たに放つ、青春ミステリの快作!(カバー折込より)
箇条感想
- 「陽」でドタバタ、スラップスティック調の主人公側と「陰」で淫靡、ドロドロした犯人側の対比が面白いと思う。
- ミステリ・フロンティアはこれで4冊目。思うにラノベと一般文芸書の間ぐらいの位置づけかな。ヤングアダルトって言うんだっけ?