伊坂幸太郎

 フィッシュストーリー

新潮社 2007年1月刊 258p 1400円(+tax) 「なあ、この曲はちゃんと誰かに届いてるのかよ?」売れないロックバンドが最後のレコーディングで叫んだ声が時空を越えて奇蹟を起こす。 デビュー第一短編から最新書き下ろし(150枚!)まで、小気味よい会話と伏線の…

 陽気なギャングの日常と襲撃

祥伝社 ノン・ノベル 2006年5月刊 273p 838円(+tax) 人間嘘発見器成瀬が遭遇した刃物男騒動、演説の達人響野は「幻の女」を探し、正確無比な“体内時計”の持ち主雪子は謎の招待券の真意を追う。そして天才スリの久遠は殴打される中年男に――史上最強の天才強…

 終末のフール

集英社 2006年3月刊 301p 1400円(+tax) この命をあきらめない。 生きる道のあるかぎり。 世界が終わりを告げる前の人間群像。その瞬間をあなたは誰と迎えますか。 (帯より) 箇条感想 -

 砂漠

実業之日本社 2005年11月刊 410p 1524円(+tax) 「大学の一年間なんてあっという間だ」 入学、一人暮らし、新しい友人、麻雀、合コン……。 学生生活を楽しむ五人の大学生が、 社会という“砂漠”に囲まれた“オアシス”で 超能力に遭遇し、不穏な犯罪者に翻弄され…

 魔王

講談社 1236円(+tax) 未来に広がるのは、青空なのか、荒野なのか。 政治家の映るテレビ画面の前で目を充血させ、必死に念を送る兄。山の中で一日中、呼吸だけを感じながら鳥の出現を待つ弟。人々の心をわし掴みにする若き政治家が、日本に選択を迫る時、長…

 死神の精度

文藝春秋 1429円(+tax) 俺が仕事をすると いつも降るんだ クールでちょっとズレてる死神が出会った6つの物語 (帯より) 箇条感想 -

グラスホッパー

角川書店 1500円(+tax) 「人は誰でも、死にたがっている」 「世界は絶望と悲惨に塗れている」 でも僕は戦おうと思うんだ。 君との記憶だけを武器にして――(帯より)

ラッシュライフ

新潮社 1700円(+tax) 併走する五つの物語、工作する十余の人生、バラバラ死体がくっついて歩き出すという奇抜な謎、そして、エッシャーの騙し絵のごとく鮮やかなラストの締めくくり。(カバー帯裏より)

チルドレン

講談社 1500円(+tax) こういう奇跡もあるんじゃないか? まっとうさの「力」は、まだ有効かもしれない。 信じること、優しいこと、怒ること。それが報いられた瞬間の輝き。 ばかばかしくて恰好よい、ファニーな「五つの奇跡」の物語。(カバー帯より)

重力ピエロ

新潮社 連続放火事件の現場に残された謎のグラフィティアート。 無意味な言葉の羅列に見える落書きは、 一体何を意味するのか? キーワードは、放火と落書きと遺伝子のルール。 とある兄弟の、そして家族の物語。(カバー帯より) 2003年のこのミス第3位。 …

オーデュポンの祈り

新潮社 新潮文庫 コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている"荻島"には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカ…

アヒルと鴨のコインロッカー

東京創元社 引っ越してきたアパートで、最初に出会ったのは黒猫、次が悪魔めいた長身の美青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ち掛けてきた。彼の標的は――たった一冊の広辞苑。僕は訪問販売の口車に乗せられ、危うく数十万…

陽気なギャングが地球を回す

祥伝社 ノン・ノベル 838円(+tax) 成瀬は嘘を見抜く名人、さらに天才スリ&演説の達人、紅一点は精確な体内時計の持ち主――彼らは百発百中の銀行強盗だった……はずが、その日の仕事に思わぬ誤算が。逃走中に、同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯と遭遇。「売上」…