モノレールねこ

モノレールねこ 文藝春秋
2006年11月刊 268p 1524円(+tax)

デブねこの赤い首輪にはさんだ手紙がつなぐ、ぼくとタカキの友情……「モノレールねこ」
夫を待つ時間に取り組んだ白いパズルの中に、犬の気配が……「パズルの中の犬」
家族をいっぺんに失った中学生の私と、ダメ叔父さんの二人暮らし……「マイ・フーリッシュ・アンクル」
私と偽装結婚したミノさんは、死んだ婚約者がそばにいると信じていた……「シンデレラのお城」
ロクデナシのクソオヤジに苦しめられてきた俺に、新しい家族ができた……「ポトスの樹」
会社で、学校で、悩みを抱えた家族の姿を見守るザリガニの俺……「バルタン最期の日」
(帯より)

収録作品
・モノレールねこ
・パズルの中の犬
・マイ・フーリッシュ・アンクル
・シンデレラのお城
・セイムタイム・ネクストイヤー
・ちょうちょう
・ポトスの樹
・バルタン最期の日



箇条感想

  • イラストが菊池健の黄金コンビ(だと僕は思っている)
  • 短編集。作品間に何か共通項があるのかなーと考えてみたけど初出を見るかぎりなんにもない。
  • 強いて挙げるなら「普通」であること、「普通」を求めること。なのかな?
  • 「モノレールねこ」は映画「耳をすませばのぶた猫ムーンっぽいのだけど(そういえば作品自体の印象もそれっぽい)、イラストの印象はどっちかっつーと、アリスのチェシャ猫。
  • 読了は2007.1月10日