畠中恵

 こころげそう 男女九人お江戸の恋ものがたり

光文社 2008年1月刊 288p 1500円(+tax) 江戸・橋本町の下っ引き宇多が、恋しい思いを伝えられぬまま亡くしたはずの、於ふじが帰ってきた――――幽霊の身となって!!神田川でこときれた於ふじと千之助兄妹の死の真相を探るうちに、九人の幼なじみたちそれぞれの恋…

 つくもがみ貸します

角川書店 2007年9月刊 255p 1,400円(+tax) お江戸の片隅、お紅と清次の姉弟二人で切り盛りする、小さなお店「出雲屋」。 鍋、釜、布団にふんどしまで、何でも貸し出す出雲屋ですが、よそにはないような、ちょっと妙な品も混じっているようで……。 彼らは、生…

 ちんぷんかん

新潮社 2007年6月刊 264p 1,470円(税込) 江戸有数の大店の若だんな・一太郎は、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいたが、日本橋を焼き尽くす大火に巻かれ、とうとう三途の川縁を彷徨う羽目に…。若だんなと鳴家の三途の川縁冒険譚に…

 まんまこと

文藝春秋 2007年4月 316p 1400円(+tax) 女好きの悪友が念者のふりをしろと言いだした!? 嫁入り前の娘にできた子供の父親は一体誰なのか。玄関で揉めごとの裁定をする町名主の息子として生まれた麻之助。これが、たいそうなお気楽もので、周囲は気がもめるの…

 とっても不幸な幸運

双葉社 2005年3月刊 277p 1500円(+tax) ちょっとひねくれているけれど、料理自慢で世話好きな店長のいる酒場。 クセモノ常連客たちが、今日もアノ「缶」を持ちこんだ……。 缶の中にあるのは「災い」? それとも「幸せ」? (帯より) 収録作品 ・序章 ・第一…

 うそうそ

新潮社 2006年5月刊 265p 1400円(+tax) 日本橋の大店の若だんな・一太郎は、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいた。その上、病だけでは足りず頭に怪我まで負ったため、主に大甘の二人の手代、兄・松之助と箱根へ湯治に行くこと…

 アコギなのかリッパなのか

実業之日本社 2006年1月刊 272p 1600円(+tax) 21歳の大学生・佐倉聖は腹違いの弟を養うため、元大物国会議員・大堂剛の事務所に事務員として勤めている。ここに持ち込まれるのは、大堂の弟子にあたる議員からの様々な問題。飼い猫の毛の色が変わる謎、後援…

 おまけのこ

新潮社 1300円(+tax) 摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる日本橋大店の若だんな・一太郎に持ち込まれるは、訳ありの頼み事やらお江戸を騒がす難事件。 親友・栄吉との大喧嘩あり、 「屏風のぞき」の人生相談あり、 小さな一太郎…

 百万の手

東京創元社 1700円(+tax) 音村夏貴は時々過呼吸の発作に見舞われる中学生。親友正哉の家が火事になり、彼が焼死した。両親を助けようと夏貴の目の前で燃えさかる火のなかに飛び込んでいったのだ。不審火だった。嘆き悲しむ夏貴の耳に親友の声が聞こえてきた…

 ゆめつげ

角川書店 1400円 (+tax) 江戸は上野の端にある小さな神社の神官兄弟、弓月と信行。のんびり屋の兄としっかり者の弟という、世間ではよくある組み合わせの兄弟だが、兄・弓月には「夢告」の能力があった。ただ、弓月の「夢告」は、いなくなった猫を探してほ…

 ねこのばば

新潮社 1300円 (+tax) えっ!? あの若旦那がグレちゃった?犬神や白沢、屏風のぞきに鳴家など、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる日本橋大店の若旦那・一太郎に持ち込まれるは、お江戸を騒がす難事件の数々――ドキドキ、しんみ…

 ぬしさまへ

新潮社 1300円 (+tax) 日本橋大店の若だんな・一太郎は、めっぽう身体が弱く、くしゃみひとつとしただけで布団にくるみ込まれてしまう始末で、放蕩なんてことは、夢のまた夢。 そんな若だんなの身の回りを守っているのは、犬神・白沢・屏風のぞきといった摩…

 しゃばけ

新潮社 新潮文庫 514円 (+tax) 江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。若だんなの周囲は…