あさのあつこ

 夜叉桜

光文社 2007年9月刊 340p 1600円(+tax) 「生きるという、ただそれだけのことが何故にこうも不自由なのかと、思うことがございます」 江戸の町で、女郎が次々と殺されていく。誰が、何のために? 切れ者ゆえに世にいらだつ若き同心・信次郎は、被害者の一人が…

 ラスト・イニング

角川書店 2007年2月刊 238p 1200円(+tax) 「バッテリー」屈指の人気キャラクター瑞垣の目を通して語られる、彼らのその後の物語―― (帯より) 収録作品 ・マウンドへと ・白球の彼方 箇条感想 再試合の直前の「マウンドへと」と、後日談「白球の彼方」。 「…

 バッテリーVI

角川書店 角川文庫 2007年4月 298p 514円(+tax) 「おれはピッチャーです。だから、誰にも負けません」いよいよ、巧たち新田東中は、強豪・横手二中との再試合の日を迎えようとしていた。試合を前に、両校それぞれの思いが揺れる。巧と豪を案じる海音寺、天…

 バッテリーV

角川書店 角川文庫 2006年6月刊 251P ¥476(+tax) 「おれは、おまえの球を捕るためにいるんだ。ずっとそうすると決めたんじゃ。何があってもそうするって……本気で決めたのに」 天才スラッガー、門脇のいる横手二中との再試合に向け、動きはじめる巧と豪。バ…

 弥勒の月

光文社 2006年2月刊 292P ¥1600(+tax) 夜に振り向くな。 小間物問屋「遠野屋」の若おかみ・おりんの溺死体が見つかった。 安寧の世に満たされず、心に虚空を抱える若き同心・信次郎は、 妻の亡骸を前にした遠野屋主人・清之介の立ち振る舞いに違和感を覚え…

 バッテリーIV

角川書店 角川文庫 2005年12月刊 228p ¥476(+tax) 「戸村の声がかすれて、低くなる。『永倉、おまえ、やめるか?』身体が震えた。ずっと考えていたことだった……」 強豪校・横手との練習試合で打ちのめされ、敗れた巧。キャッチャーとして球を捕り切れなか…

 透明な旅路と

講談社 1400円(+tax) 男は、血管が透けて見えるほど白い頸を絞めて、女を殺す。男は、車で逃げる。月の光が注ぎ雨の降る夜、少年と幼女が、男の運転する車の窓ガラスを叩く……。(帯より) 箇条感想 一言で言えば、山下和美の「不思議な少年*1」シリーズ。 *1…

 バッテリー III

角川書店 角川文庫 514円 (+tax) 「巧。おまえにだけは、絶対負けん。おれが、おまえにとってたったひとりの最高のキャッチャーだって心底わからせてやる」三年部員が引き起こした事件によって活動停止になっていた野球部。その処分明け、レギュラー対一年…

 バッテリー II

角川書店 角川文庫 552円 (+tax) 「育ててもらわなくてもいい。誰の力を借りなくても、おれは最高のピッチャーになる。信じているのは自分の力だ――」 中学生になり野球部に入部した巧と豪。二人を待っていたのは監督の徹底管理の下、流れ作業のように部活を…

 バッテリー

角川書店 角川文庫 514円 (+tax) 「そうだ、本気になれよ。本気で向かってこい。――関係ないこと全部捨てて、おれの球だけを見ろよ」 中学入学を目前に控えた春休み、岡山県境の地方都市、新田に引っ越してきた原田巧。天才ピッチャーとしての才能に絶大な自…