こころげそう 男女九人お江戸の恋ものがたり

こころげそう 男女九人 お江戸恋ものがたり 光文社
2008年1月刊 288p 1500円(+tax)

江戸・橋本町の下っ引き宇多が、恋しい思いを伝えられぬまま亡くしたはずの、於ふじが帰ってきた――――幽霊の身となって!!神田川でこときれた於ふじと千之助兄妹の死の真相を探るうちに、九人の幼なじみたちそれぞれの恋や将来への悩みが絡み合ってきて――
(帯より)

 目次
 ・恋はしがち
 ・乞目
 ・八卦置き
 ・力味
 ・こわる
 ・幼なじみ



箇条感想
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  • 読了は2008年01月31日

 バベル島

バベル島 (光文社文庫) 光文社 光文社文庫
2008年1月刊 288p 533円(+tax)

イギリス・ウェールズ北西部。彼の地の伯爵は長年「バベルの塔」建設に取り憑かれていた。六十年の歳月をかけて完成した日、悪夢の惨劇が――(表題作)。残業の夜、男は急停止したエレベーターに閉じこめられてしまう。中にはもう一人、髪の長い女が。そのビルには幽霊が出るという噂があって……(「上下する地獄」) 鮮やかなプロットが光る単行本未収録作十一編。
(カバーより)

 収録作品
 ・のぞき梅
 ・影
 ・樹の海
 ・白い顔
 ・人柱
 ・上下する地獄
 ・ステイ
 ・回来
 ・追いかけっこ
 ・招き猫対密室
 ・バベル島
 解説 千街晶之



箇条感想
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  • 読了は2008年01月26日

 複葉の馭者(バーンストーマー)

複葉の馭者 バーンストーマー (ソノラマノベルス) 朝日新聞社 ソノラマノベルス
2007年10月刊 299p 1000円(+tax)

複葉の馭者、欧州の空を翔る
 1920年、ロンドン。第一次世界大戦が終わって御用済みとなった複葉の軽戦闘機ソッピース・キャメルの払い下げを受け、ジョニーは空の運び屋家業を開始した。「何でも、どこからでも、どこへでも」というキャッチフレーズが効いたのか、開業以来、とんでもない仕事ばかりが舞い込んでくる。復活祭の日に訪れた客の依頼は、アフリカから象を一頭運んで欲しいというものだった。
 ヒコーキ野郎の痛快アクション、大幅加筆して大復活。
(カバーより)

 収録作品
 ・第一話 アフリカの重爆撃機
 ・第二話 大西洋の亡霊
 ・旧ソノラマ文庫版あとがき
 ・新版のためのあとがき



箇条感想
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  • 読了は2008年01月24日

 小娘オーバードライブ 1

小娘オーバードライブ 1 (ソノラマノベルス) 朝日新聞社
2007年10月刊 401p 1000円(+tax)

地域密着型スーパーヒロイン、戸惑いながら誕生!
 町内会の掲示板で「正義の味方募集」のポスターを目撃し、興味本位で選考会場である小石川研究所へ足を運んだ坂井美帆は、気がつけばあれよという間に最終候補にまで登りつめていた。ライバルは同じ高校に通う正真正銘お嬢様・綾小路麗香。果たして結果は――!?
 正義の味方になるには何が必要か? 誰がために、ヒロインは戦うのか? そんな問いかけはとりあえず置いといてまずは一読!
 底抜け天然スーパーヒロイン修行編。
(カバーより)

 収録作品
 ・第一話 美帆の夏休み
 ・第二話 麗香の逆襲
 ・第三話 練馬が静止する日
 ・第四話 美夜の肖像
 ・第五話 怪獣の種
 ・あとがき



箇条感想
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  • 読了は2008年01月23日

 晩夏に捧ぐ 成風堂書店メモ(出張編)

晩夏に捧ぐ<成風堂書店事件メモ・出張編> (ミステリ・フロンティア) 東京創元社
2006年9月刊 251p 1500円(+tax)

以前成風堂にいて、今は故里に帰り、地元の老舗書店に勤める元同僚の美保から、杏子のもとに一通の手紙が届いた。勤務先の宇都木書店、通称「まるう堂」に幽霊が出るようになり、店が存亡の危機に立たされている、ついては名探偵のアルバイト店員を連れて助けに来い、というのだ。杏子は気が進まぬながら、多絵を伴って信州の高原へと赴く。そこで待ちかまえていたのは、四半世紀ほど前に弟子の手で殺されたという老大作家の死に纏わる謎であった……! 「本の雑誌」二〇〇六年上半期ベストテンの堂々第二位に輝いた「配達あかずきん」で今もっとも注目を集める著者、初の長編推理小説
(カバー袖より)

 収録作品
 ・本編
 ・あとがき
 ・杏子さんたちに見習いたいこと 寺田結美



箇条感想

  • 長編。
  • 本屋探偵といいつつ、どんどん本屋から離れていくこのシリーズ。
  • 今回ではとうとう単なる舞台セットでしかないんですが……
  • ただ、ミステリとしては及第点かな
  • 読了は2008年01月21日

 トラや

トラや 文藝春秋
2007年11月刊 196p 1333円(+tax)

冬の朝、死の淵に見入っていた私を引き戻したのは、足元にまとわりつく小さな生き物のぬくもりだった。
うつ病に苦しみ、老父の介護に疲れた私のもとへ現われた子猫。軒下で鳴いていた。トラや、ともに生き、生き延びてきた十五年をここに記そう。
(帯より)

 収録作品
 ・本編



箇条感想

  • 随筆?……私小説かな?
  • うつ病に罹った「わたし」と、ひょんなことから飼われるようになった猫「トラ」の物語。なんだけど割と微妙。
  • ブンガク臭っていうのかな、ホント微妙。
  • 読了は2008年01月14日

 チーム・バチスタの栄光(下)

チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600) 宝島社 宝島社文庫
2007年11月刊 269p 476円(+tax)

東城大学医学部付属病院で発生した連続術中死の原因を探るため、スタッフに聞き取り調査を行なっていた万年講師の田口。行き詰まりかけた調査は、高階病院長の差配でやってきた厚生労働省の変人役人・白鳥により、思わぬ展開をみせる。とんでもない行動で現場をかき回す白鳥だったが、人々の見えなかった一面が次第に明らかになり始め……。医療小説の新たな可能性を切り拓いた傑作。
(カバーより)

 収録作品
 ・本編



箇条感想

  • ミステリ風味のキャラもの。
  • キャラ読みするぶんには十分以上に面白い。
  • 反対に純粋なミステリとしては、ちと厳しいかも。
  • 読了は2008年01月13日