太田忠司

 カッサンドラの嘲笑

実業之日本社 JOY NOVELS 2007年11月刊 244p 819円(+tax) ネット上に探偵事務所を開いた涼子の許へ持ち込まれる依頼とは!? 独立した藤森涼子の許へ、身許調査の依頼が舞い込む。六十五歳になる姉の婚約者の素行を調べてほしい、というのだ。依頼主は自ら「…

 甘栗と金貨とエルム

角川書店 2006年9月刊 283p 1300円(+tax) ――自分ひとりでやります。もし失敗しても、これは俺の“仕事”だから。 名古屋に暮らす高校生・甘栗晃は、突然亡くなった父親の代わりに、探偵の仕事をすることに。依頼は、ナマイキな小学生・淑子の母親探し。 ―美枝…

 レストア オルゴール修復師・雪永鋼の事件簿

光文社 カッパノベルス 2006年3月刊 243p 800円(+tax) 雪永鋼は腕のいいオルゴールの修復師。その日彼の元に持ち込まれたのは、そのオルゴールと、奇妙な“謎”――。 鋼は、心の痛みを抱えながら、愛犬・ステラとともにひっそりとオルゴールを修復する日々を送…

 予告探偵 西郷家の謎

中央公論新社 C・novels 900円(+tax) “難攻不落のトリック”をあなたは解けるか? 大戦の傷跡をまだ深く残しつつも、人々が希望を胸に復興をとげてゆく時代――一九五〇年の十二月。それは三百年以上続く由緒ある旧家、西郷家に届いた一通の手紙から始まった。…

 藍の悲劇

祥伝社 ノン・ノベル 838円(+tax) 探偵霞田志郎が見合い!?――天才的推理で知られる“男爵”こと桐原が美貌の藍染作家・志賀織香を霞田に紹介した。その矢先、彼女の師に当たる東藤が工房で毒殺。死体はなぜか頭部を藍甕に突っ込んでいた。霞田は事件解決に挑む…

 狩野俊介の記念日

徳間書店 TOKUMA NOVELS 819円(+tax) ――イブの夜 九時 思い出の場所で待つ 尭子――老人の元に届いた電報は、五年前に死んだはずの妻からのものだった。誰がそんなことをしたのか。単なる嫌がらせとも思えない。しかも彼には文面が告げる思い出の場所について…

宙 新宿少年探偵団

講談社 講談社ノベルス 800円(+tax) 壮助、美香、謙太郎、響子ら四人が生まれてきた理由とは?蘇芳、ジャン・ポールの正体とは?阿倍北斗の存在理由とは?新宿は、なぜ大怪樹に呑み込まれなければならなかったのか?そして、美香、壮助に生まれながらに与え…

大怪樹新宿少年探偵団

講談社 講談社ノベルス 「これは自分と世界との戦いなのだ」。イカロスと名乗る若者は、マッド・サイエンティストの力を借り、新宿の街を覆い尽くさんばかりの巨木――ユグドラシルを生んだ。人を殺し栄養分とするユグドラシルを、現代科学の黄昏と世界再生の…

追憶の猫

実業之日本 JOYNOVELS 探偵藤森涼子の事件簿の4作目。 4本の短編が収録。 淡々と静かに、それでいて一瞬たりとも滞ろうとはせずに時はすべてを押し流して行く。 一言で言うならそんな感じで、ホント淡々と物語が進みます。 まあ、その辺が魅力なんだけど。…