2005-01-01から1年間の記事一覧

 百万の手

東京創元社 1700円(+tax) 音村夏貴は時々過呼吸の発作に見舞われる中学生。親友正哉の家が火事になり、彼が焼死した。両親を助けようと夏貴の目の前で燃えさかる火のなかに飛び込んでいったのだ。不審火だった。嘆き悲しむ夏貴の耳に親友の声が聞こえてきた…

 QED 六歌仙の暗号

講談社 講談社文庫 819円(+tax) 「七福神は呪われている」明邦大学を震撼させた連続怪死事件以来、その研究はタブーとなっていた。しかし、棚旗奈々の後輩・貴子は兄の遺志を継ぎ、論文を完成させようとする。そして新たな事件が!? ご存知、桑原崇が歴史の…

 屋上物語

祥伝社 祥伝社文庫 590円(+tax) そのデパートの屋上では、いつも不思議な事件が起こる。飛降り自殺、殺人、失踪。ここに、何があっても動じない傑物がいた。人呼んでさくら婆ァ、うどん店の主である。今日もPHSの忘れ物が一つ。奇妙なことにそれが毎日、同…

 蒲公英草紙 常野物語

集英社 1400円(+tax) 変わりゆく日々に少女が見たのは、時を超えた約束と思い。 懐かしさと切なさの魔法がきらめく感動長編。(帯より) 箇条感想 -

 虚空の王者 フェンネル大陸偽王伝

講談社 講談社ノベルス 840円(+tax) 衝撃のソルド八世王誘拐から一月――王を捜すため入国したパラクレスでフェンベルクは思わぬものに遭遇する!恐ろしいほどに王に似た男・クドラ、彼女を襲う女・ベルテ、隠れて建つ謎の研究所。この奇妙な謎と王の誘拐に関…

 日曜の夜は出たくない

東京創元社 創元推理文庫 740円 (+tax) 空中散歩を楽しんでいた鳥人が墜落(?),孤独な少女を慰める「おじちゃん」の死,メルヘンが語り継ぐ海辺の因果な出来事,衆人環視の舞台で迫真に過ぎた死の演技,あやしの館に繰り広げられる摩訶不思議,意趣返しを…

 救命センターからの手紙、再び ドクター・ファイルIII

集英社 1500円 (+tax) 人間の強さと弱さ、怒りとためらい。 救命救急医療の現場で垣間見られる、 生と死のヒューマンドキュメント日進月歩という言葉通り、私がその大半の日々をおくってきたこの下町の救命センターも、この二十年で大きく変化し、医療機器…

 漢方小説

集英社 1200円 (+tax) みのり、31歳、独身。 元カレが結婚すると知ったその日から、 原因不明のふるえに襲われた。 病院でも異常は見つからない。 行き着いた先は漢方診療所。 独特の視点を持つ東洋医学に 戸惑いながらも、 自分に何が起きているのか 答を…

 蠱猫 人工憑霊蠱猫 01

講談社 講談社ノベルス 880円 (+tax) 妖怪を具現化する力を持つ妖怪図譜『本草霊恠図譜』。この禁断の書を学園内の土蔵で発見した美袋学園司書・小夜子に「有鬼派」と呼ばれる者達が次々と襲いかかる。本の力を使い、今在る世界を根底から覆そうとする「有…

 八月の降霊会

角川書店 角川文庫 762円 (+tax) 一通の手紙「降霊会のお知らせ」、すべてはそこから始まった。富士山麓の山荘に集められた一見何の接点もない人々。降霊会、それは単なる娯楽でしかないはずだった。しかし、霊媒師の口から出てきたのは、誰も知るはずのな…

 GOTH 僕の章

角川書店 角川文庫 476円 (+tax) この世には殺す人間と殺される人間がいる。自分は前者だ――そう自覚する少年、「僕」。 殺人鬼の足跡を辿り、その心に想像をめぐらせるの本性を隠し、教室に潜んでいた「僕」だったが、ある時級友の森野夜に見抜かれる。 「…

 GOTH 夜の章

角川書店 角川文庫 438円 (+tax) 森野夜が拾った一冊の手帳。そこには女性がさらわれ、山奥で切り刻まれていく過程が克明に記されていた。 これは、最近騒がれている連続殺人犯の日記ではないのか。 もしも本物だとすれば、最新の犠牲者はまだ警察に発見さ…

 裏切りの日日

集英社 集英社文庫 533円 (+tax) 人質を楯に、身代金を奪った犯人は、厳重な包囲の中で、ビルの9階からエレベーターに乗り込んだが、1回についたときには消えていた! その頃、近くのマンションで、右翼の大物が何者かに射殺された。“2つの事件は関連す…

 マジカルランド 大魔術師対10人の女怪!

早川書房 ハヤカワ文庫FT 820円 (+tax) スキーヴに助けを求め、ヒツジそっくりの男が現れた。貪欲で知られる女天冴鬼の一団に財政顧問を依頼したばかりに、国を乗っ取られそうになっているという。スキーヴと仲間が現地に赴くと、国民は買物もままならず、…

 星のダンスを見においで

朝日ソノラマ ソノラマノベルス 1100円 (+tax) 笹本スペオペの原点が復活! 横須賀、どぶ板通りで骨董品店を営むジャックは、実は地球で隠遁生活を送る歴戦の宇宙海賊だった。それを知った店の常連・唯佳は、夏休みの予定を変更し、ジャックとともに宇宙に…

 ささら さや

幻冬舎 幻冬舎文庫 571円 (+tax) 事故で夫を失ったサヤは赤ん坊のユウ坊と佐佐良の街へ移住する。そこでは不思議な事件が次々に起こる。けれど、その度に亡き夫が他人の姿を借りて助けに来るのだ。そんなサヤに、義姉がユウ坊を養子にしたいと圧力をかけて…

 扉は閉ざされたまま

祥伝社 ノン・ノベル 838円 (+tax) 久しぶりに開かれる大学の同窓会。成城の高級ペンションに七人の旧友が集まった。当日、伏見亮輔は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。何かの事故か? 部屋の外で安否を気遣…

 メイン・ディッシュ

集英社 集英社文庫 629円 (+tax) 小劇団「紅神楽」を主宰する女優・紅林ユリエの恋人で同居人のミケさんは料理の達人にして名探偵。どんなに難しい事件でも、とびきりの料理を作りながら、見事に解決してくれる。でも、そんなミケさん自身にも、誰にも明か…

 高里椎奈 銀の檻を溶かして

何時ものごとく本屋をフラフラしてたら 薬屋探偵シリーズの一作目の文庫版が 目に入ってきた。・・・この表紙、そりゃねぇんじゃないの? とか思ったりして。つーか、見ただけで購買層が(ry

 傀儡后

早川書房 ハヤカワ文庫JA 840円 (+tax) 二十年前の破滅的な隕石落下により、大阪は異形の街と化した。落下地点から半径六キロは、現在も危険指定地域とされ、ここを中心に、五感で世界と融合するドラッグ「ネイキッド・スキン」や、全身の皮膚がゼリー化す…

 海賊丸漂着異聞

東京創元社 創元推理文庫 640円 (+tax) 攘夷論に沸く幕末の動乱期、文久三年。御蔵島は異国線の漂着により、思いもよらぬ厄介を抱え込むこととなった。遭難した異人たちの上陸をやむなく許可したものの、彼らをいかに処遇したものか、島の上役は頭を抱える…

 たたかう!ニュースキャスターIII 嵐を呼ぶ整形魔人

朝日ソノラマ 1000円 (+tax) 桜庭よしみ(24歳)は富士桜テレビの看板ニュース番組のレポーターで、しかも正義のスーパーガール。今日も生中継の直前に殺人事件を阻止した彼女は、マッハを超える飛行で本番用の服を台無しにしてしまう。オンエアまで三〇秒と…

 ゆめつげ

角川書店 1400円 (+tax) 江戸は上野の端にある小さな神社の神官兄弟、弓月と信行。のんびり屋の兄としっかり者の弟という、世間ではよくある組み合わせの兄弟だが、兄・弓月には「夢告」の能力があった。ただ、弓月の「夢告」は、いなくなった猫を探してほ…

 「本能寺」の真相

講談社 講談社ノベルス 840円 (+tax) 信長は、そのとき、何故、丸腰同然で本能寺に泊まっていたのか? 毛利と戦っていた秀吉は、いかにしてその情報を得、“中国大返し”をやってのけたのか? 家康は、どうして“伊賀越え”ルートで逃れたのか? 簡単な首実検で…

 QED 百人一首の呪

講談社 講談社文庫 762円 (+tax) 百人一首カルタのコレクターとして有名な、会社社長・真榊大陸が自宅で惨殺された。一枚の札を握りしめて……。関係者は皆アリバイがあり、事件は一見、不可能犯罪かと思われた。だが、博覧強記の薬剤師・桑原崇が百人一首に…

 陰陽師 竜笛ノ巻

文藝春秋 文春文庫 476円 (+tax) とある晩、安倍晴明の師・賀茂忠行の息子保憲が訪れ、晴明に厄介な一件を頼み込んだ。それは――。藤原為成が一条六角堂で妙な首に憑かれてしまい、命も危ういので助けてやってくれぬか、というものであった。源博雅とともに…

 花の下にて春死なむ

講談社 講談社文庫 533円 (+tax) 年老いた俳人・片岡草魚が、自分の部屋でひっそりと死んだ。その窓辺に咲いた季節はずれの桜が、さらなる事件の真相を語る表題作をはじめ、気の利いたビアバー「香菜里屋」のマスター・工藤が、謎と人生の悲哀を解き明かす…

 バッテリー III

角川書店 角川文庫 514円 (+tax) 「巧。おまえにだけは、絶対負けん。おれが、おまえにとってたったひとりの最高のキャッチャーだって心底わからせてやる」三年部員が引き起こした事件によって活動停止になっていた野球部。その処分明け、レギュラー対一年…

 ねこのばば

新潮社 1300円 (+tax) えっ!? あの若旦那がグレちゃった?犬神や白沢、屏風のぞきに鳴家など、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる日本橋大店の若旦那・一太郎に持ち込まれるは、お江戸を騒がす難事件の数々――ドキドキ、しんみ…

 バッテリー II

角川書店 角川文庫 552円 (+tax) 「育ててもらわなくてもいい。誰の力を借りなくても、おれは最高のピッチャーになる。信じているのは自分の力だ――」 中学生になり野球部に入部した巧と豪。二人を待っていたのは監督の徹底管理の下、流れ作業のように部活を…