2006-01-01から1年間の記事一覧

 連殺魔方陣 天才・龍之介がゆく!

祥伝社 NON NOVEL 2006年2月刊 302p 857円(+tax) 九星気学を受け継ぐ旧家であり、企業グループ“KISON”を率いる亀村家の晩餐会で、幹部吾妻忠一が毒殺された。それは、郵送されていた予告状の実現に他ならなかった。投毒可能な調理人と給仕担当のメイドに容…

 【猿若町捕物帳】にわか大根

光文社 2006年3月刊 284p 1600円(+tax) 女心にうとくても、捜査の腕は天下一品。 ………………………………………………………………………… 吉原で三人の遊女が連続死。 謎を解くキーワードは、「雀」 「吉原雀」 ………………………………………………………………………… 人気の実力派女形が突然下手な 芝居をす…

 砂漠

実業之日本社 2005年11月刊 410p 1524円(+tax) 「大学の一年間なんてあっという間だ」 入学、一人暮らし、新しい友人、麻雀、合コン……。 学生生活を楽しむ五人の大学生が、 社会という“砂漠”に囲まれた“オアシス”で 超能力に遭遇し、不穏な犯罪者に翻弄され…

 家出艦長の里帰り ARIEL番外編 2

朝日ソノラマ ソノラマ文庫 2006年3月刊 251p 495円(+tax) 慣熟訓練を兼ねてソノート星系へと向かった新戦艦ルキフェラスは、第三惑星アルビオロンの錨泊空域に到着した。死んでも帰りたくなかった故郷が眼前にある。ほとんど喪神状態のハウザーは、ダイア…

 そろそろくる

集英社 2006年3月刊 135P ¥1200(+tax) 三十歳を過ぎたイラストレーターの私。仕事もちょっとうまくいかないが、「そろそろくる」ころ、むきかけのゆで玉子を流しに叩きつけたり、呼吸困難におちいりながら泣きじゃくったり、嗚咽しながら冷蔵庫を開けたり…

 ひょうたん

光文社 2005年11月刊 274P ¥1600(+tax) のんきな亭主と勝ち気な女房。 二人が営む古道具屋を舞台に、 当代きっての女流時代小説家が 情趣ゆたかに描く江戸に息づく 熱い人情と心意気。 (帯より) 箇条感想 個人的に今月のイチオシ。

 春になったら苺を摘みに

新潮社 新潮文庫 2006年3月刊 254P ¥400(+tax) 「理解はできないが、受け容れる」それがウェスト夫人の生き方だった。「私」が学生時代を過ごした英国の下宿には、女主人ウェスト夫人と、さまざまな人種や考え方の住人たちが暮らしていた。ウェスト夫人の…

 弥勒の月

光文社 2006年2月刊 292P ¥1600(+tax) 夜に振り向くな。 小間物問屋「遠野屋」の若おかみ・おりんの溺死体が見つかった。 安寧の世に満たされず、心に虚空を抱える若き同心・信次郎は、 妻の亡骸を前にした遠野屋主人・清之介の立ち振る舞いに違和感を覚え…

 虹の家のアリス

文芸春秋 文春文庫 2005年12月刊 327P ¥571(+tax) サラリーマンから探偵に転身した仁木順平と助手の美少女・安梨沙が営む小さな探偵事務所には今日も奇妙な事件が持ちこまれる。育児サークルに続く嫌がらせ。猫好き掲示板サイトに相次ぐ、飼猫が殺されたと…

 螺旋階段のアリス

文芸春秋 文春文庫 2003年11月刊 299P ¥476(+tax) 大企業のサラリーマンから憧れの私立探偵へ転身を果たした筈だったが――事務所で暇を持て余していた仁木順平の前に現れた美少女・安梨沙。……亡夫が自宅に隠した貸金庫の鍵を捜す主婦、自分が浮気をしていな…

 風牙天明 フェンネル大陸 偽王伝

講談社 講談社ノベルス 2006年1月刊 367P ¥1080(+tax) 他国を侵略、王を粛清するシスタス。 この大国に対抗する小国連合を作るべく大陸を駆けるフェン、ロカ、リノであったが、彼らにもシスタスは圧倒的な力で牙を剥く! だが希望失われしその時、大国に弓…

 九杯目には早すぎる 

双葉社 FUTABA NOVELS 2005年11月刊 282p \800(+tax) 【原材料】 小市民・お酒・音楽・色恋・殺意・悲運・落ち 休日に上司と遭遇、無理やりに酒を付き合わされていたら、上司にも自分にもまるで予期せぬ事態が――第26回小説推理新人賞受賞作『キリング・タイ…

 緋友禅 旗師・冬狐堂 

文藝春秋 文春文庫 2006年1月刊 285p \571(+tax) 古物、骨董品を専門に扱う旗師・冬狐堂こと宇佐見陶子は、銀座のタペストリーに魅せられ、現金で全作品を買う約束をする。しかし作者は死に、作品は消えていた……。騙しあいと駆け引きのこっとう業界を生き抜…

 バッテリーIV

角川書店 角川文庫 2005年12月刊 228p ¥476(+tax) 「戸村の声がかすれて、低くなる。『永倉、おまえ、やめるか?』身体が震えた。ずっと考えていたことだった……」 強豪校・横手との練習試合で打ちのめされ、敗れた巧。キャッチャーとして球を捕り切れなか…

ミステリ既読調査 2005

某ブログ経由で「ミステリ既読調査 2005」を知ったので投票。 昨年の新刊本で読んだのは全部で14冊。 今の平均が18.8冊*1なので僕は結構少なめの方。 みんな読んでるんだなあとしみじみ思ったり。 *1:2/20 23:30現在

 一週間のしごと

東京創元社 ミステリ・フロンティア 20 2005年11月刊 331p 1800(+tax) 幼馴染の菜加には拾い癖があった。犬や猫、果てはアルマジロなど処理に困るものばかり拾ってくるのだ。いつも後始末は恭平の役目。恭平はいつも、「猪突猛進」という言葉を地でゆくかの…

 仮題・中学殺人事件

東京創元社 創元推理文庫 540円(+tax) 推理小説の歴史をひもとけば、「黄色い部屋の謎」や「アクロイド殺人事件」のように、犯人の意外性で売り出した名作があまた存在する。ところがこれまで、どんな物語にも不可欠な人物であるのに、かつてこれを犯人に仕…

 予告探偵 西郷家の謎

中央公論新社 C・novels 900円(+tax) “難攻不落のトリック”をあなたは解けるか? 大戦の傷跡をまだ深く残しつつも、人々が希望を胸に復興をとげてゆく時代――一九五〇年の十二月。それは三百年以上続く由緒ある旧家、西郷家に届いた一通の手紙から始まった。…

 エンド・ゲーム 常野物語

集英社 1500円(+tax) 裏返されたらどうなる? 正体不明の存在「あれ」と戦い続けてきた一家。最後のプレイヤーとなった娘が誘い込まれたのは、罠と嘘の迷宮だった。(帯より) 箇条感想 恩田陸を「風呂敷を広げるのは上手いが、仕舞うのはむちゃくちゃヘタ」…

 ガラスの麒麟

講談社 講談社文庫 590円(+tax) 「あたし殺されたの。もっと生きていたかったのに」。通り魔に襲われた十七歳の女子高生安藤麻衣子。美しく、聡明で、幸せそうに見えた彼女の内面に隠されていた心の闇から紡ぎ出される六つの物語。少女たちの危ういまでに繊…

 心の中の冷たい何か

東京創元社 創元推理文庫 780円(+tax) 失業中のわたしこと若竹七海が乗り込んだ、箱根行きの電車。一ノ瀬妙子との出会いは、忘れがたい印象を残した。それから数ヶ月もしないうちに彼女は自殺を図り、未遂だったものの植物状態になっているという。悲報を聞…

 透明な旅路と

講談社 1400円(+tax) 男は、血管が透けて見えるほど白い頸を絞めて、女を殺す。男は、車で逃げる。月の光が注ぎ雨の降る夜、少年と幼女が、男の運転する車の窓ガラスを叩く……。(帯より) 箇条感想 一言で言えば、山下和美の「不思議な少年*1」シリーズ。 *1…

 QED 式の密室

講談社 講談社文庫 419円(+tax) 「陰陽師の末裔」弓削家の当主、清隆が密室で変死体となって発見された。事件は自殺として処理されたが、三十年を経て、孫の弓削和哉は「目に見えない式神による殺人」説を主張する。彼の相談を受けた桑原崇は事件を解決に導…